不動産用語集

【リート】(Real Estate Investment Trust=REIT)
不動産投資信託と訳される。米国では、不動産を投資対象とする会社型投資信託として多くのリートが証券取引市場に上場されており、05年末の時点で市場規模は約39兆円にのぼる。不動産ないしは不動産投資商品の一番の弱点である流動性が、証券取引所で取引ができることによって確保されている。米国内国歳入法の第856条から第860条の規定に適格していなければ、通常の事業法人と扱いは同じとなる。 そのため、日本のSPCとは違い保有資産の組換えも自由であり、パフォーマンスの向上のためのアクティブな対応が可能となっている。投資対象は、ショッピングセンター、レジデンス、オフィス、ホテル、ヘルスケアなど多岐にわたっており、なかには刑務所を対象としたリートも存在している。
【リバースモーゲージ】(Reverse Mortgage)
日本の高齢者の資産構成は、マネープア・ハウスリッチといわれるように、マイホームがあっても金融資産が少ないのが特徴である。リバースモーゲージとは、自宅不動産などを担保にし、そこに住み続けながら、自治体・民間金融機関から年金型の生活資金融資を受け、死亡時もしくは契約終了時にその住宅・宅地などを売却して元金の返済に充てる制度である。 通常の融資では借入金残高は時間とともに減少するが、この制度では、借入金残高が時間とともに増加する点が特徴で、この意味でリバース(逆)モーゲージと言われる。
リバースモーゲージにおける融資側のリスクとして、
①借り手の長生き
②地価下落
③金利上昇
の3要因が大きく、この十数年、不動産デフレが続いてきた日本では、本格的な導入には至っていない。
【リファイナンス】(Refinance)
1ローン組替えのこと。不動産証券化においては、資金調達はデット(負債)とエクイティ(資本)とにより構成される。デットは、社債発行またはノンリコースローンによることが多いが、いずれも償還(返済)時期が確定しているため、これらの時期が近づくと資金手当が必要となる。具体的には、tail period(予定償還日から最終償還日までの期間)中に、最終償還日における社債の元本償還原資の調達を目的に、下記の方法を検討する。
①リファイナンス(新規ABS発行またはノンリコースローン借換)
②目的動産のオリジネーターへの売却
③目的不動産の外部への売却
この際、再度、資産担保証券を発行したり、ノンリコースローンによるリファイナンスを受ければ、既存ローンを返済でき、特別目的会社を通して物件を所有し続けることができる。また、物件売却の場合は物件の代わりに特別目的会社を売却することも可能である。
【利回り】(Yield)
利回りにも所有期間利回りと最終利回りがあるが、単純に利回りといった場合には最終利回りを指す。 発行額面100円・期間10年・利率2.0%の国債を発行時に額面100円で購入し償還まで所有していた場合は、利率と同じ2.0%が利回りになる。ところが、発行後5年が経過した時点で証券市場において95円で購入し償還まで所有した場合でも額面100円当たり2.0%の金利の2円が支払われ、5年後の償還時には発行額面の100円が戻るので差額の5円が利益となり、この国債の利回りは約3.15%となる。
これを数式化すると、

のようになる。
【レバレッジ】(Leverage)
レバレッジ効果ないしは単にレバレッジという。小さな力で大きな力を得られるlever(てこ)を語源として、財務分野で用いられるようになった言葉である。不動産投資での具体例をみると、自己資金1億円で物件価格1億円、年間純収益800万円の物件を購入した場合、投資利回りは8.0%となる。これに対して、自己資金1億円があって、物件価格5億円、年間純収益4,000万円の物件を金利3.0%、返済期間25年で4億円借り入れして購入した場合の元利返済後の自己資金1億円に対する投資利回りは17.2%となる。単純利回り8.0%の物件に対して、同額の自己資金を投資しているにもかかわらず、投資利回りに2倍以上の差が現れている。前者と後者ではどちらが投資効率に優れているかは言うまでもない。
【レンダー/ボロアー】
金銭貸借の貸し手側をレンダー(lender)、借り手側をボロワー(borrower)という。なお、不動産賃貸借においては、貸し手側の地主・家主をレッサー(lessor)、借り手側の借地人・建物賃借入をレッシー(lessee)という。